マルチスケール計算化学とは    

化学プロセスでは、原子や電子がお互いに関連しながら、化学反応が起こり、物性が変化したりします。それらの動きを、物理化学に則って理解しながら、そこから一歩進んでコンピュータ上で再現しようとする学問を計算化学とよびます。特に、計算化学に加えて、プロセス設計などの巨視的なシミュレーション方法と結びつけて化学プロセスや材料の特性を理解しようする研究方法を、我々はマルチスケール計算化学(広義にはマルチスケール計算科学)とよんでいます。この研究アプローチは安全性や原料の制約などで実験が難しい系についても、安全に研究できるなどの利点があり、実験と理論に続く第3の研究アプローチとして注目されています。


マルチスケール計算化学 マルチスケール計算化学のコンセプト