2001年度 生物学史分科会 月例会
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日時:2月17日(土)午後3:00〜5:00
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発表者:佐藤美奈子氏
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演題:「愛国」をめぐる論理――北一輝の進化論理解
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場所:東京大学駒場キャンパス(旧教養学部)14号館3階303号室(キャンパス内西端テニスコート横)京王井の頭線「東大駒場前駅」下車、渋谷寄り改札を出て正門手前に構内案内板があります
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*佐藤美奈子氏は東京大学大学院国際社会科学専攻博士課程。「日本ファシズムの教祖」として一般に知られている北一輝の初期の思想において、進化論がその国家観形成にどのような影響を及ぼしているかを検証していただきます。参考:佐藤美奈子「『忠君』から『愛国』へ――北一輝の進化論」『相関社会科学』 8号
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日時:3月24日(土)午後3:00〜
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発表者:渋谷章氏
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題目:牧野記念館の誕生
- 場所:東京大学駒場キャンパス(旧教養学部)14号館3階303号室(キャンパス内西端テニスコート横)京王井の頭線「東大駒場前駅」下車、渋谷寄り改札を出て正門手前に構内案内板があります
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*渋谷章氏は淑徳大学教授。牧野富太郎記念館の設立と『牧野富太郎伝』の増補版(平凡社ライブラリー)についてお話しいただきます。
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日時:4月28日(土)午後3:00〜
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発表者:隠岐さや香氏
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題目:革命前夜のパリ王立アカデミーにおける政治算術と公衆衛生
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場所:東京大学駒場キャンパス(旧教養学部)14号館3階303号室(キャンパス内西端テニスコート横) 京王井の頭線「東大駒場前駅」下車、渋谷寄り改札を出て正門手前に構内案内板があります。
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*隠岐さや香氏は東京大学大学院総合文化研究科博士課程。修士論文で検討されたことと関連して、統計学に通じる知のあり方と公衆衛生との関係について論じていただきます。
- 日時:6月30日(土)午後2:00〜
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発表者:岡本拓司氏
- 題目:ノーベル賞文書からみた戦前日本の医学研究−−山極勝三郎・加藤元一・呉建の例を中心に−−
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場所:東京大学駒場キャンパス(旧教養学部)14号館3階303号室(キャンパス内西端テニスコート横) 京王井の頭線「東大駒場前駅」下車、渋谷寄り改札を出て正門手前に構内案内板があります。
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*岡本拓司氏は、東京大学大学院総合文化研究科教官。戦前のノーベル生理学・医学賞への日本人に対する推薦状及び日本人からの推薦状、ノーベル賞委員会による評価書などを用いて、国際的にみた日本の戦前の医学研究の水準、日本の医学者たちの科学観、医学界の勢力分布などについて議論します。
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日時:7月28日(土)午後3:00〜
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発表者:佐藤卓氏
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題目:デルブリュックの生命観と分子生物学史における位置づけ
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場所:東京大学駒場キャンパス(旧教養学部)14号館3階303号室(キャンパス内西端テニスコート横) 京王井の頭線「東大駒場前駅」下車、渋谷寄り改札を出て正門手前に構内案内板があります。
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*佐藤卓氏は東京大学大学院総合文化研究科修士課程。これまでの分子生物学史におけるマックス・デルブリュックの位置づけを批判し、また彼の生命観やニールス・ボーアからの思想的影響などの考察を通して、分子生物学史における新たな位置づけを試みる。
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日時:10月6日(土)午後3:00〜5:00
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発表者:福井由理子氏
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題目:谷津直秀『動物分類表』(1914)について
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場所:東京大学駒場キャンパス(旧教養学部)14号館3階303号室(キャンパス内西端テニスコート横) 京王井の頭線「東大駒場前駅」下車、渋谷寄り改札を出て正門手前に構内案内板があります。
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*谷津直秀は、日本の動物学を形態分類中心のものから実験動物学を中心とするものへ変えようと奮闘していたが、その一方で,動物分類学の教科書を書き出版した。それは、どのような教科書だったのか、報告していただきます。