【特別講演会】
「優生学史研究と社会正義― 強制不妊問題の補償をめぐって ―」
【開催趣旨】
現在、世界各地で強制不妊手術など優生学的実践の検証が進み、その成果を被害者の名誉回復や補償に結びつける取り組みも広がっています。
本講演では、強制不妊政策が国内外に大きな影響を与えたアメリカ合衆国の事例をとりあげ、優生学史研究と社会正義の実現について考えます。
※参加は無料ですが、事前の申し込みが必要です
※本イベントは予告なく変更になる場合がございます
【開催日】
開催日時:2026年1月10日(土曜日)14:00-17:00
(開場時間:13:30)
【会場】
会場:キャンパスプラザ京都 4階 第2講義室
(住所:郵便番号:600-8216京都市下京区 西洞院通 塩小路下る 東塩小路町939)
会場定員:100名
※ハイブリット開催
※英日同時通訳あり
※文字通訳による情報保障あり
※参加事前申込みはこちら
申込みURL:https://forms.gle/Q8sqHU8uqB4DUab96
【タイムスケジュール】
14:00-14:10 主催者挨拶・講演者紹介 松原洋子(立命館大学)
14:10-15:10 基調講演
Eugenics, Memory, and Redress: Lessons across Time and Place
(優生学・記憶・補償 ― 時と場所を超えての教訓)
ゲスト講師:アレクサンドラ・ミンナ・スターン(カリフォルニア大学ロサンゼルス校・教授)
講師プロフィール:スターン氏はUCLA (カリフォルニア大学ロサンゼルス校)教授、UCLA人文科学部長。またUCLAの「遺伝学と社会研究所」でも研究教育活動を行っている。
アメリカ合衆国およびラテンアメリカの近現代史を専門とし、なかでもEugenic Nation: Faults and Frontiers of Better Breeding in Modern America (『優生国家―近代アメリカにおける「よりよき繁殖」の過ちとフロンティア』)、Telling Genes: The Story of Genetic Counseling in America (『遺伝子を語る―アメリカの遺伝カウンセリングの歴史』)は高く評価されている。
また、スターン氏はSterilization and Social Justice Lab(不妊化と社会正義ラボ)の創設者であり、共同ディレクターを務めている。このラボでは、カリフォルニア州を始めとする強制不妊手術の実態を学際的に分析しており、その成果の一部はカリフォルニア州の強制不妊手術被害者補償プログラムの創設に寄与した。
15:10-15:30 休憩
15:30-16:50 コメント・質疑応答
コメンテーター:保明 綾(マンチェスター大学)
会場参加者・オンライン参加者と講師の質疑応答
※開催当日、質問紙・アンケートフォームを配布します。
司会:松原洋子
【お問い合わせ】
問合せ先:優生科研事務局
メールアドレス:ym-kaken@gst.ritsumei.ac.jp
【共催】
科研費(基盤研究S):デジタル・アーカイブを活用した総合的な優生政策史研究
日本科学史学会生物学史分科会
立命館大学生存学研究所
2025/11/29講演会詳細追加。生物学史分科会会員の方には同日の総会の連絡をお送りしています。