生物学史研究会(日本科学史学会生物学史分科会主催)
生物学史研究会のご案内
研究会はどなたでもご参加いただけます。お誘いあわせの上、お気軽においで下さい。
研究会の案内は、ご希望の方にメールかハガキでお知らせしております。
電子メールでの通知をご希望の方は、告知用のgoogleグループ(http://bit.ly/kKkaqu)に登録していただくか(googleのアカウントが必要)、研究会係の奥村大介(okumuradaisuke1884@gmail.com)と住田朋久(sumidatomohsia@gmail.com)までご連絡ください。
ハガキでの連絡をご希望の方は、研究会係または下記の郵便振替口座に年間の通信費として500円をお支払いください。
- 郵便振替口座
- 口座番号:00160-8-68930
- 加入者名:生物学史分科会・東京例会
(入会、バックナンバー請求の口座とは別口座になります。ご注意ください。)
研究会は、関東および関西で開催されています。
以下は最新の研究会情報になります。
お願い:異動のあった方・メールアドレスを変更された方は、研究会係まで、ご一報ください。
最新の生物学史研究会のお知らせ(2012年3月)
- 近代における医療・福祉・障害者−−日本・イギリスを事例として−−
- 今回の生物学史研究会は木下知威さんと高林陽展さんをお招きし、「近代における医療・福祉・障害者」というテーマで、それぞれ日本・イギリスを事例にお話しいただきます。
- なお、当日の情報保障として、手話通訳士による同時通訳が行われます。
- 研究会・懇親会ともに会員・非会員にかかわらずどなたでも参加可能ですので、みなさまふるってご参加ください。
- 日時:3月24日(土) 午後3:00〜6:00
- 場所:東京大学駒場キャンパス14号館3階308号室(※京王井の頭線「駒場東大前」駅下車、渋谷寄り改札を出て正面手前に構内案内板があります。)http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_13_j.html
- 情報保障:手話通訳
- 発表者:
- 木下知威「盲唖のプリズム――京都盲唖院の方法」(日本社会事業大学/建築計画学・日本建築史)
- 高林陽展「20世紀イギリス精神医療の総合的理解に向けて」(東洋大学国際共生社会研究センター/西洋医療史)
- タイムスケジュール:
15:00-15:05 はじめに:研究会テーマの説明
15:05-15:50 発表1:木下知威
15:50-16:00 休憩
16:00-16:45 発表2:高林陽展
16:45-16:55 休憩
16:55-17:15 ディスカッション1:発表者へのコメント・リプライ
17:15-18:00 ディスカッション2:フロアからのコメント・質疑応答
*研究会終了後、18:30から懇親会を行います。会費は3000円前後を予定しています。
- 問い合わせ
生物学史研究会係 藤本大士 hiro.fujimoto.n@gmail.com
生物学史研究会参加申し込みフォーム http://goo.gl/5Ko5P
*事前予約は不要ですが、配付資料準備のため、可能な方は申し込みフォームよりご登録いただくか、藤本までご連絡下さい。
- 木下知威「盲唖のプリズム――京都盲唖院の方法」
- [木下/要旨]
明治維新による政治と社会の大きな変革は多様な現象を生み出しましたが、現代でいう身体障害者にはどのような現象が起こったのでしょうか。これを考えるとき、明治11年に創立した日本初の盲学校・聾学校である京都盲唖院を外すことはできないでしょう。そこで、本発表では、京都盲唖院というほとんど忘られたプリズムに光をあて、失われたイメージを現在に甦らせるのがねらいです。プロセスとしては、既往研究および京都盲唖院に関する一次資料、幕末・明治初期の京都の状況について解説しつつ、(1)京都に日本で初めての盲唖院が成立した理由、(2)建築が公家住宅から移された要因・特徴、(3)盲唖教育の理念と実態、(4)盲、聾、唖の入学生たちの特性についての4点を意識しながら発表したいと考えています。文書/新聞/写真/図面などの一次資料をもとに、広汎に、時には鋭角的に照射させることで、京都盲唖院の像を結びなおしたいと考えています。
- [木下/参考文献]
(1) 中野善達・加藤康昭『わが国特殊教育の成立』東峰書房、1968年。
(2) 京都府教育委員会『京都府盲聾教育百年史』京都府教育委員会、1978年。
(3) 西田美昭「盲聾教育形成期における就学保障の展開――京都盲唖院の「発展」と「挫折」」『社會科學研究』37(4)、1985年、205-249頁。http://ci.nii.ac.jp/naid/110000464328
(4) 岡本稲丸『近代盲聾教育の成立と発展―古河太四郎の生涯から』日本放送出版協会、1997年。
(5) 木下知威「京都盲唖院における空間構成と教育プログラムに関する研究 -明治期の京都盲唖院における建築設計図面、エスキス、関連資料から」『日本建築学会計画系論文集』75(647)、2010年、25-34頁。http://www.tmtkknst.com/archives.htm
(6) 木下知威「待賢小学校いん唖教場と京都盲唖院に関する資料分析――京都府立盲学校と京都市学校歴史資料館所蔵の明治期資料から」『日本建築学会計画系論文集』75(651)、2010年、1025-1034頁。http://www.tmtkknst.com/archives.htm
- [木下/出版物]
(1)「盲・聾の空間――京都盲唖院の形成過程」(博士論文)
- [木下/研究者情報HPなど]
(1) http://researchmap.jp/tomotake/
(2) http://www.tmtkknst.com/
- 高林陽展「20世紀イギリス精神医療の総合的理解に向けて」
- [高林/要旨]
本報告は、20世紀イギリスにおける精神医療を総合的に理解するために、既存の理論を整理し、実証的成果と突き合わせた見取り図 (モデル)を提示することを目的とするものです。前者については、ミシェル・フーコーによる「狂気の歴史」論、ジョン・ピクストンの国家医療類型論、アンドリュー・アボットの専門職化論等を取り上げ、それぞれの参照価値について説明します。他方で後者については、上述の理論に自身の実証的な成果を加えて提示します。本報告は以上から、国家医療の興隆、専門職化の進展、狂気表象と消費文化の変容が20世紀イギリスにおける精神医療の形成において重要な役割を果たしていたことを論じ、その歴史像を可能な限り総合的に提示することを目指します。
- [高林/参考文献]
(1) 高林陽展「精神衛生思想の構築――二〇世紀初 頭イングランドにおける早期治療言説と専門家利害」『史学雑誌』120(4)、2011年、1-35頁。
- [高林/出版物]
(1) The Political Economy of English Psychiatry in the Early Twentieth Century, Unpublished Ph.D. Dissertation, University College London, 2008.
(2) 「第一次世界大戦期イングランドにおける戦争神経症――近代社会における社会的包摂/排除のポリティクス」『西洋史学』239、2011年、41-60頁。
(3) 「精神医療専門職の再検討――20世紀初頭イングランドにおける精神科医の職業構造を中心に」 『精神医学史研究』Vol.15-1・15-2合併号、2011年、72-80頁。
- [高林/研究者情報HPなど]
(1) http://researchmap.jp/read0145051