生物学史研究会(日本科学史学会生物学史分科会主催)
生物学史研究会のご案内
研究会はどなたでもご参加いただけます。お誘いあわせの上、お気軽においで下さい。
研究会の案内は、ご希望の方に電子メールでお知らせしております。ご希望の方は、告知用のgoogleグループ(http://bit.ly/kKkaqu)に登録していただくか(googleのアカウントが必要)、研究会係の奥村大介okumuradaisuke1884@gmail.com、森下直紀ciel.azure@gmail.com、中尾暁nakaogyo@gmail.com、多門伸江nobue-tamon@g.ecc.u-tokyo.ac.jp、廣野喜幸yoshiyuki.hirono@gmail.com、佐藤桃子sato-momoco@g.ecc.u-tokyo.ac.jp 、菊地茉南mana.kikuchi4308@gmail.com、平井正人s08679mh@gmail.comのいずれかにご連絡ください。
以下は最新の研究会情報になります。
- 7月26日(日)開催の生物学史研究会について、ご案内申し上げます。
- 参加を希望される方は、お手数ですが事前にこちらのフォームからご登録ください。
- https://forms.gle/oyV8ApTk5csZPLHD8
- 発表:志村真幸氏(慶應義塾大学)「オオカミの絶滅と南方熊楠―生物学と民俗学の狭間で」
- 日時:2026年7月26日(日)15:00-17:00
- 開催形式:ハイブリッド(対面とzoom)
- 場所:東京大学駒場キャンパス14号館3階308号室(※京王井の頭線「駒場東大前」駅下車、渋谷寄り改札を出て正面手前に構内案内板があります。)http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_13_j.html
- 【発表概要】
南方熊楠(1867-1941)は、生物学者であると同時に民俗学の分野でも活躍した。本発表では、熊楠がオオカミの絶滅という問題をどのように扱ったかを検討する。
1905年の東吉野村鷲家口の一頭を最後に絶滅したとされるニホンオオカミだが、熊楠や柳田国男は生存説を唱えつづけけた。熊楠は1930年代になっても、熊野の山中にオオカミがいると主張し、柳田も講演や文章で探索を勧めた。彼らにとって、なぜ絶滅は受け入れがたいことだったのか。江戸から昭和初期にかけての熊野・吉野の環境的、文化的変容と合わせて考えてみたい。
ほかにも熊楠はオオカミについて、多様な研究をおこなった。インドから報告されたオオカミに育てられた子どものこと、犬の祖先はオオカミなのかという問題、「千疋狼」という民話の国際比較、オオカミを神(ないし神使)として崇める習慣についてなどである。このようなテーマを研究するにあたって、熊楠が生物学と民俗学の狭間にあったことの意味を追求する。
- 【参考文献】
・志村真幸・渡辺洋子『絶滅したオオカミの物語―イギリス・アイルランド・日本』(三弥井書店、2022年)
・志村真幸『日本犬の誕生―純血と選別の日本近代史』(勉誠出版、2017年)
・ブレット・L・ウォーカー『絶滅した日本のオオカミ―その歴史と生態学』(浜健二訳、北海道大学出版会、2009年)
・菱川晶子『狼の民俗学―人獣交渉史の研究』(増補版、東京大学出版会、2018年)
・James Edmunde Harting, British Animals: Extinct within Historic Times, Trubner, 1880.
- ※ 生物学史分科会の会員に限らず、どなたでもご参加いただけます。参加無料です。
- ※ 予定に変更等が生じた場合は、ご登録されたメールアドレスに連絡させていただきます。
- 問い合わせ:生物学史研究会係 菊地茉南(mana.kikuchi4308@gmail.com)