2011年 生物学史研究会
- 日時:7月2日(土) 午後3:00〜5:30
- 場所:東京大学駒場キャンパス14号館3階308号室(※京王井の頭線「駒場東大前」駅下車、渋谷寄り改札を出て正面手前に構内案内板があります。)
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_13_j.html
- 報告者:
野崎有以氏(のざき・あい 東京大学大学院教育学研究科博士課程/家政学史・日本近現代文化史)
主要論文:
「「生活科学」から「家政学」へ:矮小化の過程の考察」、『東京大学大学院教育学研究科紀要』、第50号、2011年3月。全文PDF
「戦後転換期における日本競馬の一側面:日本競馬会をめぐる議論を中心に」、『Hippophile』、第44号、2011年4月、日本ウマ科学会。
- 題目:戦中・戦後における日本競馬の様相
本発表では、日本における近代競馬の成立過程を概観した上で、戦中から戦後にかけての日本競馬の歴史について検討します。特に、戦中に馬匹(ばひつ)の改良などを目的として、当時存在した11の競馬倶楽部と帝国競馬協会を統合してつくられた日本競馬会の設立から解散にいたる経緯に焦点をあてながら、戦後の危機的な状況で休止されていた競馬が再び開催されるにいたった過程を考察したいと考えています。
- 《参考文献》
日本中央競馬会(2005)『日本中央競馬会50年史』、日本中央競馬会。
日本中央競馬会総務部調査課(1968-1975)『日本競馬史』第3巻〜第7巻、日本中央競馬会。
- 日時:7月17日(日) 午後1:00〜3:30(曜日と時間が通常と異なります)
- 場所:東京大学駒場キャンパス14号館3階308号室(※京王井の頭線「駒場東大前」駅下車、渋谷寄り改札を出て正面手前に構内案内板があります。)
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_13_j.html
- 報告者:
立石裕二氏(関西学院大学 社会学部 助教)
※コメンテーター:住田朋久(東京大学大学院 総合文化研究科 博士課程)
- 題目:環境問題の科学社会学
- 内容紹介
環境問題をめぐっては、一部の専門家だけで政策が決まり、当事者・市民に対して開かれていない点、科学的な不確実性を口実にして対策が先送りされてしまう点など、科学と社会の関係がしばしば問題になっています。拙著『環境問題の科学社会学』(2011年、世界思想社)では、イタイイタイ病、長良川河口堰問題、化学物質過敏症・シックハウス症候群といった事例を取り上げ、環境問題において科学が果たすべき役割、果たすべきではない役割について検討しました。科学社会学の立場から分析するなかで重視したのは、科学の自律性です。科学が行政や環境運動からの要請ではなく、自律的に研究を進めるのはどういう場合でしょうか。自律的な研究活動は問題解決の過程において功/罪両面でどういう働きをするのでしょうか。本発表では、環境問題において専門知と民主的手続きをともに生かした意思決定が可能になる社会的条件について考えます。
- 文献:
立石裕二『環境問題の科学社会学』
http://www.sekaishisosha.co.jp/cgi-bin/search.cgi?mode=display&style=full&code=1515
- 日時:7月31日(日) 13:00〜17:30
- 場所:大阪市立大学学術情報センター10階会議室B
- 阪和線杉本町下車。一番高い建物です。休日ですが裏に入り口があります。
http://www.osaka-cu.ac.jp/info/commons/access-sugimoto.html
- 報告者:
松永俊男氏(桃山学院大学名誉教授)チャールズ・ダーウィンの生涯
コメント:横山輝雄氏(南山大学人文学部)
藤岡毅氏(同志社大学嘱託講師)
コメント:金山浩司氏(日本学術振興会特別研究員)
- 内容紹介
今回は最近出版された松永俊男『チャールズ・ダーウィンの生涯』(朝日新聞出
版、2009年)、藤岡毅『ルイセンコ主義はなぜ出現したか』(学術出版会、2010
年)の著者をお招きし、コメント・合評をおこないます。ダーウィンやルィセン
コについて話したい方、著者に会いたい方、どなたでもご自由にご参加ください。