配属を希望する学生さんへ

 


配属を希望する学生さんへ

まずは、研究室の内容に興味が持てるかどうか、それを研究室選びの最重要基準と考えると良いかと思います。興味のあることは時間を忘れて没頭できますが、興味のないことは30分も続かず苦痛でしかありませんね。本研究室を卒業した後の進路として、食品メーカー・医薬品メーカー・分析機関・国公立研究所で活躍する微生物バイオテクノロジー人材をイメージしています。教師(理科)を目指す人もいます。これらの分野の職業人として活躍するために、大学院(修士課程)への進学を勧めています。

卒研生の方は、修士課程でまだ2年間も勉強するのかと嘆くかもしれませんが、2年間は短いです。大学院生の先輩に聞いてみて下さい。ほとんどの人が「あっという間に2年間が過ぎた」と答えることでしょう。この「あっという間の2年間」で、50年近く続く社会人生活が充実したものになるのか、そして、生涯年収も大きく変わってきます。

良い研究成果が出たら、学会や学術雑誌で皆さんに積極的に発表してもらいます。そのためのサポートはしますので、安心して下さい。成果発表は技術職を目指す上で大きな武器になります。当然、履歴書の業績欄に堂々と書いてよいことです。アルバイトを業績欄に書くよりも、はるかに質の良い履歴書ができますね。2年間の君達自身への投資が実る瞬間です。

日々の実験に加えて、「研究報告会」や「雑誌会」などから構成される研究室ゼミを、 毎週開催しています 。卒論生は卒論研究の成績評価要素として、大学院生は特別演習ABCDの成績評価要素ですので、必ず参加が求められます。お互いに尊重し合い、和気あいあいと、そして時には厳しいディスカッションで、生命化学を専攻する学生としての能力を身につけましょう。

研究生活は「社会の縮図」だと思っています。特にルール決めしているわけではありませんが、学生は皆、10時に研究室に来て各自の実験等を始め、19-20時頃に帰宅しています。また、お互いのことを尊重しながらも、先輩と後輩の間で助け合って研究室が運営されています。これは、皆さんが目指す社会人の生活に酷似しており(上司や部下がいますし、与えられた業務とルールがありますね)、他の人と良好な関係を築けることが求められます。研究生活を順調に過ごせない人は、仮にどこかの会社に就職したとしても、仕事も人間関係も破綻してしまい、脱落することになるでしょう。充実した研究生活を過ごせるかは、数年後の皆さんの社会人としての姿をそのまま映していると考えて良いでしょう。

社長