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西洋建築史(History of Western Architecture)

2単位

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 西洋は「建築」という概念のふるさとです。
その歴史について、各時代の装飾やデザインの特徴のみならず、
どのような人々がどのような状況下で
どのような意図を持ちどのような建築を建設していったか、
多角的に学びます。

<授業計画>
1. 序+α−「建築」の語源+オリエント世界の建築
  西洋建築史の範囲+メソポタミア・エジプト建築
2. 古代1−ギリシア・ローマの建築
  神殿、『建築十書』、フォルムと記念建造物
3. 古代2−古典の継承と消失
  初期キリスト教・ビザンチン建築、古代建築の転用
4. 中世1−カテドラルの時代
  教会のロマネスク・ゴシック建築
5. 中世2−都市文明の勃興
  ゴシック建築の伝播、都市の世俗建築
6. 欧州史の表舞台−戦争の建築
  城壁と都市、垂直防御と「見えない」要塞建築
7. ルネサンス1−建築家の誕生
  イタリアの巨匠たち、『建築術論』
8. ルネサンス2−古典主義の系譜
  各国への伝播、ゴシック建築の伝統との関係
9. バロック1−反宗教改革の建築
  デザイン論、ドームの美学、各国への伝播
10. バロック2−絶対王政の建築
  イコノグラフィ、庭園、祝典と劇場、パトロン論
11. バロック3−都市の破壊と再生
  ローマとパリ、国王広場、室内装飾諸様式
12. 啓蒙時代−古典古代との決別
  新古典主義建築、風景式庭園
13. 予備日−台風などによる休講措置に備えたもの

<成績評価方法及び水準>
定期試験で最終成績を評価。60点以上の者に単位を認定。

→過去問(万難を排して解いておくべし)
 平成16年度定期試験(1部)
 平成16年度定期試験(2部)
 平成15年度定期試験(1部)
 平成15年度定期試験(2部)
 平成14年度定期試験

各年度の点数分布と試験情報(要熟読)

<教科書>
 陣内秀信他:『図説 西洋建築史』、彰国社、東京、2005年。
 授業毎に配布するレジュメ。
→教員のウェブサイトから各回レジュメのダウンロードが可能(PDF)。

*****使用上の注意*****
 レジュメや板書は、あくまでも各種データを並べて、
講義内容の骨格を示しただけの文字の羅列に過ぎません。
それだけみても講義内容を理解できるというものではなく、
講師の話に注意深く耳を傾けることが全ての基本です。

<参考書>
 日本建築学会編:『三訂版 西洋建築史図集』、彰国社、東京、1990年。
 鈴木博之編:『図説年表 西洋建築の様式』、彰国社、東京、1998年。
 初田亨:『模倣と創造の空間史』、彰国社、東京、1999年。
 建築うんちく隊:『痛快!ケンチク雑学王』、彰国社、東京、2004年。

<オフィスアワー>
1部(八王子校舎)
 水曜日1、2限の前後。
 金曜日3、4現の前後。
2部(新宿校舎)
 火曜日1限の前後。

<学生へのメッセージ>
 学士の学位を持って建築に携わるものとして
恥ずかしくない知識は得てほしいが、
昔の人がどのように建築物を建てたのかを学ぶことにより、
彼らの苦労を身近なものとして感じてくれると幸いです。
 なお、講義参加にあたり、最低限、次の2原則の遵守を求めます。

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講義の掟2ヶ条
1)質問など講義に関係のあることを除いて
  一切声を発してはならない。
2)健康上の理由などやむをえぬ場合を除き
  退室は全く認められない。
  入室と退室を繰り返すなどは言語道断である。