1-2.地表面データ


シナモニでは多くの地表面を計測しており、表に示した分類に沿って、緑化(1-2-1)、保水性舗装・遮熱性舗装(1-2-22)、高反射率塗装・遮熱シート(1-2-3)のそれぞれの計測データの各月代表日について報告する。基本的には2007年度のデータを掲載しているが、ゆたか商店街は2006年度、宮前商店街と資源化センターは2009年度のデータを掲載している。

1-2-1.緑化

(1)品川区役所(屋上緑化)












(2)台場小学校(屋上緑化)











(3)第四日野小学校(屋上緑化)












(4)日野学園(屋上緑化)











(5)八潮北小学校(校庭芝生化)












1-2-2.保水性舗装・遮熱性舗装
(1)平塚公園(保水性ブロックA・C)










以下に晴天時(8/8〜8/10)の保水性ブロックA-1、A-2、C-1、C-2、ダスト舗装、コンクリートの地表面温度、次に雨天時(7/30〜8/1)の地表面温度を示す。晴天時のブロックAはコンクリートやダスト舗装あまり変わらないが、雨が降り保水すると温度低減効果が見られ、コンクリートと比較するとピーク時で約12℃の差(ブロックA-1)が見られ、さらには雨が降った翌日だけでなく2日目も温度低減効果が続いているのがわかる。
またブロックCに関してはもともとの色が白っぽいため、晴天時でもブロックAと比べると温度が低く推移しており、機能としては透水性を重視しているため、保水した翌日は温度低減効果が見られるが、持続効果はあまり見られないと考えられる。






(2)平塚公園(保水性ブロックB・D)










以下に晴天時(8/8〜8/10)の保水性ブロックB-1、B-2、D-1、D-2、ダスト舗装、コンクリートの地表面温度、次に雨天時(7/30〜8/1)の地表面温度を示す。晴天時では、ブロックB、Dともにダスト舗装やコンクリートとあまり変わらないが、雨で保水すると温度低減効果が見られ、保水機能を重視したブロックDとコンクリートを比較するとピーク時7℃の差が見られた。





(3)平塚公園(遮熱性舗装)










以下に8月代表日データ、次に9月代表日データを示す。コンクリート、ダスト舗装と遮熱塗装面の表面温度の大きな違いは見られなかった。原因としては、遮熱塗装面に堆積した砂が考えられる。
なお平塚公園の遮熱性舗装は比較対象として計測しているコンクリートの部分の方が早めに日陰に入ってしまうため、時間帯によっては多少効果がデータに表れにくくなっていることデータ分析における注意点として挙げられる。






(4)二葉すこやか園(保水性舗装)










以下に晴天時(8/8〜8/10)の透水・保水性ブロック、既設の土、保水性土舗装の地表面温度、次に雨天時(6/14〜6/16)の地表面温度を示す。晴天時では、透水・保水性ブロックは50℃を超えてしまうが、雨が降って保水したことにより40〜50℃に温度が抑えられていることがわかる。また保水性土舗装に関して、晴天時は既設の土とほぼ同じ温度を示しているが、雨が降り保水するとピーク時で温度が3、4℃低くなっていることがわかる。







(5)ゆたか商店街(保水性舗装)(2006年度)










以下に晴天時(8/5〜8/7)の保水性舗装(ゆたか商店街)とアスファルト舗装(大井町駅前ロータリー)の地表面温度、次に雨天時(8/9〜8/11)の地表面温度を示す。晴天時では、アスファルトと比較するとピーク時で約10〜12℃の差が見られるが、雨で保水すると約12〜16℃の温度低減効果が見られる。






(6)宮前商店街(保水性舗装)(2009年度)







以下に晴天時(8/18〜8/20)の保水性舗装、アスファルト舗装の地表面温度、次に雨天時(8/31〜9/2)の地表面温度を示す。晴天時では、保水性舗装は昼時ではアスファルトと比べ約10℃近くの温度差があるが、夜間ではアスファルトより2〜3℃高くなっている。雨が降り保水した後では、アスファルトと比較しピーク時で最大約20℃近くの温度低減効果があった。また夜間でもアスファルトとの温度差は晴天時に比べ小さくなっている。







1-2-3.高反射率塗装・遮熱シート

(1)西品川保育園(高反射率塗装)(2006年度)







(2)資源化センター(遮熱シート)(2009年度)