生物学史研究会(日本科学史学会生物学史分科会主催)
生物学史研究会のご案内
研究会はどなたでもご参加いただけます。お誘いあわせの上、お気軽においで下さい。
研究会の案内は、ご希望の方に電子メールでお知らせしております。ご希望の方は、告知用のgoogleグループ(http://bit.ly/kKkaqu)に登録していただくか(googleのアカウントが必要)、研究会係の奥村大介okumuradaisuke1884@gmail.com、川端美季mikikwbt@gmail.com、森下直紀ciel.azure@gmail.com、中尾暁nakaogyo@gmail.com、多門伸江nobue-tamon@g.ecc.u-tokyo.ac.jp、廣野喜幸yoshiyuki.hirono@gmail.com、佐藤桃子sato.momoco@gmail.com、菊地茉南mana.kikuchi4308@gmail.comのいずれかにご連絡ください。
以下は最新の研究会情報になります。
- 2月22日(日)開催の生物学史研究会について、ご案内申し上げます。
- 参加を希望される方は、お手数ですが事前にこちらのフォームからご登録ください。
- https://forms.gle/8Nh4ef6BCKGPuY2m8
- 発表:坂野徹氏(日本大学)忘れられた動物学者・阿部襄伝──早すぎた動物行動学者/遅れてきた人格主義者
- 日時:2026年2月22日(日)15:00〜17:00
- 開催形式:対面とオンライン(Zoom)のハイブリッド形式
- 場所:東京大学駒場キャンパス14号館3階308号室(※京王井の頭線「駒場東大前」駅下車、渋谷寄り改札を出て正面手前に構内案内板があります。)http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_13_j.html
- 《オンライン》Zoomのリンクは、上記のフォームから参加登録していただいた方に後ほどメールでお知らせいたします。
- 【発表概要】
本発表では、阿部襄(1907-1980)という「忘れられた」動物学者について検討する。
阿部襄は、山形県庄内地方の小地主である阿部家の長男として生まれた。『三太郎の日記』で知られる哲学者・阿部次郎は叔父にあたる。旧制山形中学、山形高校を経て、東北帝国大学理学部生物学科に進み、大学院進学と同時に理学部附属浅虫臨海実験所(青森県)の副手となった。その後、指導教官である畑井新喜司の誘いで、パラオに創設されたパラオ熱帯生物研究所の研究員として1934年から一年半南の島に滞在、さらに39年、満洲国(吉林)にあった師道大学(高校)の博物学教授に就任した。
一方、叔父・次郎の影響もあって、幼い頃から児童文学に親しんでいた襄は文学への強い志向ももっており、浅虫時代から在野の動物研究者・平岩米吉が主宰する雑誌『動物文学』に盛んに投稿するようになる。だが、日本敗戦と満洲国の崩壊にともない引き揚げ、1946年夏に山形県の実家に帰還。その後、山形農林専門学校の創設にかかわり、その後進である山形大学農学部の主任教授を長年つとめた。
戦後は、大学での研究教育のかたわら、科学読み物の執筆に力を入れると同時に、地元を拠点に平和運動を粘り強く続けた。このように科学と文学というふたつの人生を生きようとした、ひとりの動物学者の足跡を明らかにすることが本発表の課題である。
- 【参考文献】
坂野徹『〈島〉の科学者──パラオ熱帯生物研究所と帝国日本の南洋研究』(勁草書房、2019年)
蛯名賢造『畑井新喜司の生涯──日本近代生物学のパイオニア』(西田書店、1995年)
- ※ 生物学史分科会の会員に限らず、どなたでもご参加いただけます。参加無料です。
- ※ 予定に変更等が生じた場合は、ご登録されたメールアドレスに連絡させていただきます。
- 問い合わせ:生物学史研究会係 菊地茉南(mana.kikuchi4308@gmail.com)